作品紹介
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2011年10月31日(月)-11月5日(土) 画廊宮坂
会場風景
古典抽象主義の原点について
今回の個展は、私が自身のテーマとする「古典抽象主義」の発表の15回目となるので1つの節目として、新作と共に、主に1990年代の作品を多く展示し、古典抽象主義に至る道を原点として展示する。
「古典抽象主義」とは古典絵画の持つ豊かな空間性をそのまま純粋に生かした抽象画というテーマである。大学院時代の作品は「中心の復活」というテーマを持たせ制作したものが多い。純粋抽象に至るがために絵画から消えていった中心を、内容的にも図像的にも復活させ、しかも「抽象」として成立させようという試みである。詳しくは私の博士論文「『地』と『図』の関係における抽象絵画の考察」に記述してある。長い論文なので内容をかいつまんでお知りになりたい方は著者に尋ねて頂きたい。
「中心の復活」のタイトルはハンス・ゼードルマイヤーの「中心の喪失」を読んだ時に浮かんだものである。
それが為の様々な試行錯誤の作品を展示し、ご来場の皆様とその過程などについて会話が出来たら嬉しいと思っている。
「中心の復活」に思いをはせる日々に。
小屋哲雄 2011.10.31
| 個展
2011年5月23日(月)-29日(土) Oギャラリー
会場風景
会場における作家ポートレイト

今回の個展によせて。 小屋 哲雄
今回は「古典抽象主義」の14回目との事ですが、今回のテーマは何でしょうか。
120Fの縦構図「黄色い重なり」、横構図「大気の形成」、100Pの縦構図「最初の海と陸」、横構図「原始地球」等の大画面作品は生命や地球の根源をイメージして制作しました。黄色い重なりの黄色は私にとっての輝ける光、地球に最初にもたらされた光のイメージです。それぞれ、使用している色や技法も様々です。もし、これらの作品をご覧になって、マーラーの交響曲第8番のような荘厳さを感じて頂けたら私にとっての喜びであります。全体的に油絵具の厚みをあまり持たせていないのは、色彩の美しさを可能な限り純粋に感じて頂くための手法です。オイルも光沢のあるものを使用しています。小さい作品に主に描かれている「矩形」は、始まりと終わりの象徴で、レクイエム的な要素です。画面に黒を中心とした矩形を導入する事によって更に色に深みを与え、空間的にも2次元に見えたり3次元にみえたり、振幅を楽しんでもらえたらと思います。後、抽象画はノンフレーム(額を付けない)展示が多いのですが、私も今回、ノンフレームで、作品だけを純粋に楽しんで頂くように展示しています。丸いカンヴァス(ラウンド)の作品も2点用意しました。丸い形に描くことによって四角形とは別の感じ方をして頂けるのではないかと思います。
タイトルは今回、どのように付けられたのですか?
作品とタイトルの関係は、作品を観る時により想像力を膨らませる事が出来るのが良いと思います。今回は出来るだけダイレクトに、画面の内容が伝わるタイトルにしてみました。直球勝負のようなものです。
ありがとうございました。
| 個展
2010年12月06日(月)-11日(土) 画廊宮坂
会場風景
会場における作家ポートレイト
小屋哲雄展(古典抽象主義・13)が「銀座百点」2010年12月号(No.673)に掲載されました。

今回の個展によせて。 小屋 哲雄
なぜ、絵を描くのですか?
人生の目的において私は芸術家になる事を志しており、あらゆる芸術の中で「絵画」が最も私にとって設定しやすく、すぐれた手段だと思っているからです。
拝見したところ抽象のようですが、抽象画をどう捉えているのですか?
絵を描く上での主題を考えると、表現としては抽象になりますね。
もう少し詳しくお願いします。
はい。絵を描こうとする場合、大切な事はいくつかあると思います。まず「主題」です。何を描くのか?という事ですね。描く価値があるものは何か?とも言えます。次に「技法」です。何を使って描くのか?です。そして「色彩」です。どのような色で描くのか?そして「構図」。画面上の要素の配置を練ります。さて、具象画と抽象画という区別ですが主に主題を設定する時に決まりそうです。もしあなたが金魚鉢を描きたくてそれをメインにしたら、大抵は具象画です。しかし、画面に現実的なものを描きたくない、もしくは精神的なものを強く感じさせたい場合は抽象画、もしくは抽象的な絵になっていくと思います。
テーマにされている「古典抽象主義」について聞かせて頂けますか。
抽象画は、具象画における限界が大きく作用して発展しました。神話やキリスト教や王侯貴族の姿や歴史的戦争や、そういう古典的な主題から、近代には一般人の人物画や花やお皿などの静物画や綺麗な風景画に主題が移るのですが、それらもたとえ印象派やゴッホやセザンヌやピカソ(キュビズム)のように描いてももうこれ以上描けない。シュルレアリスムやクレーの絵画も一時的な表現です。それで、画面の中だけで成り立つ、絵画だけの世界観が現れる訳です。「平面」という言葉が頻繁に現れるのもそのせいですね。しかしそれらが元になった純粋抽象もマレーヴィッチ、ニューマン、ルイスにおいて完結したと言って良いでしょう。他の表現手段に変えるならともかく、「絵画」を続けていく為にはやはり「古典期の絵画」が持っていた要素、純粋にする為にそぎ落としていった要素を見直して再構成して描くのが良いのではないか。大学院時代にそう自覚した私は色々な模索をしつつ1997以来「古典抽象主義」をテーマに発表しております。
色々な模索とは?
その時々の個展で、正方形の画面をテーマにしたり、コラージュをテーマにしたり、風景をテーマにしたりと模索していますがここ数年は「黒の世界」と「色彩の世界」を主題にした作品を交互に発表しました。モノクロームの絵画の力はデッサンやグリザイユで証明済みなのでそれを生かした抽象画が描けないかと思ったのです。大体において絵を学ぶ人はデッサンから始めるのですから理屈には合っていますよね。色彩の華やかな作品はまるでモノクロの反動ででもあるかのように原色系を鮮やかに使いました。
今回はその「古典抽象主義」の13回目との事ですが、今回のテーマは何でしょうか。
「黒の世界」と「色彩の世界」を融合してみました。ベースは黒なのですが、色彩も導入する事によって更に色に深みを与え、空間的にも2次元に見えたり3次元にみえたり、振幅を楽しんでもらえたらと思います。100F「ケンタウロスの家族」・8F「バロック」・6S「多調音楽」以外は1つの方法論で制作しています。使用している色や技法も同じです。その上で違って見える空間を感じてもらえたらと思います。後、抽象画はノンフレーム(額を付けない)展示が多いのですが、私は人間に対する服と同じで絵画における額の役割は大切だと思っています。しかし、市販の額に私の理想とするものがなかなかありません。そこで今回の額は私の理想とする額を特別に制作していただきました。若いけれど才能のあるご夫婦です。とても素晴らしい額に納められて大変満足しています。
タイトルは今回、「・・・の家族」が多いですね。
作品とタイトルの関係は、作品を観る時により想像力を膨らませる事が出来るのが良いと思います。今回はギリシア神話の登場人物と家族を組み合わせて、崇高な家族に思いをはせていただけたらと思い、付けてみました。決して神々を描いたわけではありません。
ありがとうございました。
| 個展
2009年11月23日(月)-28日(土) 画廊宮坂
会場風景
| 個展
2009年5月25日(月)-5月31日(日) Oギャラリー
会場風景
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